相性の欄に載らない恋をしてあの子のためにひろげた雑誌
首すじに触れたい指を堪えながらおなじ香りの髪だけ梳いた
染色体からは見えない場所だって歩いていける、わたしたちなら
香水と鍵と住所をペアにしてずっと待ってるおそろいの姓
お読みくださりありがとうございました。
2023年8月にweb投稿した短歌です。
こちらにはゆるめ~遊んだものをまとめました。
投稿時より一部推敲の上、ルビ配置・仮名遣い等を変更しています。
話題書の角ゴシックの太さだけ僕らの自我は張り裂けてゆく
駅の傍冷えた灯りに足を止め見たこともないジュースを探す
エアコンのコンは指揮者なれや風を統べるは電子のタクト
もはや.psdも.wavも為せずにファイルとは墓碑に刻んだ夢の創痕
また遊ぼう、かつて窓の向こうに青く晴れわたっていた丘で
8月中頃にネット歌会「うたの日」に参加しはじめました。手ごわさもありつつ、他の参加者の方の感性に接して刺激を受け、多くを学ばせていただいています。
ラフにつぶやいたものや言葉遊び、不真面目なものは好みが分かれるかと少々躊躇う部分もありますが、息抜きも兼ねて楽しんでいます。
お読みくださりありがとうございました。
2023年8月にweb投稿した短歌です。
こちらには堅めのものをまとめました。
投稿時より一部推敲の上、ルビ配置・仮名遣い等を変更しています。
掠め合う 二重螺旋の階段へ手をとり昇ることも叶わず
桐箱にモルフォの碧はさざめいて欠片となった海の光耀
純白に映ゆる誓いよ中庭に凛と立ちたる百合花ふたつ
回線は100kbps余 尋ねては月面からの応答を待つ
言語野がどちらに在るか知らないがたぶん左だ 血の巡りくる
弛びなく調べられたる脳らの正弦波なる斉唱の跡
片富士はもう半身を夢に見て雲に枕す そらの底にて
発条をまた巻き締める指もなく儘横たわる霧雨の午后
秒針はぽつぽつと降る 蝋燭の立たなくなったショートケーキに
甲子に天高く衝く声のして今夏も蔦の帳ひらけり
瓦礫野を踏みしだき征くくろがねの裡に地層の涙は満ちる
朱き陽のなお夕焼けであるようにただ戦災の鎮まるを乞う
web公開を始めて間もない時期のもののため少し気恥ずかしいところですが、今後の振り返りの材料とするためまとめました。
スマホブラウザからの閲覧を優先して1スクロール3首ずつ縦書きのレイアウトとしてみました。以降、自作分の短詩形式のまとめ記事はこのような形式でupしていく予定です。
表示の崩れ等、お気づきの点がございましたらコメントからお知らせください。
お読みくださりありがとうございました。
こんばんは、お初にお目にかかります。
他所でお世話になっている皆様は改めてよろしくお願いします。
眞木たまき(まきたまき)と申します。
2023年前半頃から旧Twitterで気まぐれにTL上の話題に言及したり、短歌をぽろぽろ詠み散らしたりなどしております。
このところ何ともなしに連続postが増え、ある程度のボリュームを確保しながらまとめたい/語りたい事柄が出てきていましたので、長くなりそうな場合に備えてこの場をお借りすることにしました。
現在の関心事をタイトルに詰めたらやけに堅くなってしまいましたが、拙作のまとめを置いたり、普段気に掛かったこと、個人的で取り留めのない考えごと等について不定期でライトに記していけたらと思います。
何卒お付き合いいただけましたら幸いです。
以上、取り急ぎのごあいさつとさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。