識の檻々

言葉と脳と物語

新緑の浄土より‐第44回「西行祭短歌大会」report[観光篇]

短歌大会とのめぐりあい 2024年2月下旬。地域の文芸活動について調べていたところ、中尊寺で例年短歌大会が開催されていることを知った。今回の選者は東直子先生。これは応募しなくては! 応募要項に関して確認しておきたい点があったため、詳細を伺うため中…

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2024年3月に投稿した短歌です。新仮名・旧仮名の別によりまとめています。 投稿時より一部表記等を変更したものを含みます。 さくらいろ、赦されるならいいでしょうだってシビュラの宣託だから 単語で短歌「サイコパス」 恍惚のかたちを見せて。とっぷりとき…

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2024年1月に投稿した短歌です。 投稿時より一部表記等を変更したものを含みます。 閉ざされた窓íntrənèt/開かれた窓íntərnèt 戯れに鍵を回してこぼれる音は 折り紙の花の紋章かりそめに姫を演じたちいさな庭に うたの日「折り紙」 ありふれた二重盲検 さ…

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2023年12月に投稿した短歌です。 投稿時より一部表記等を変更したものを含みます。 こみ上げる苦悶に泳ぐその日からわれらそれぞれ地底湖を持つ うたの日「胃カメラ」 豆ならば理由を問われることもなく四つに一つ丸くない豆 うたの日「理」 産地とは事切れ…

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2023年11月に投稿した短歌です。 投稿時より一部表記等を変更したものを含みます。 歯車は歪みはじめた 君の眼のほのおが熔かす錆びた絡繰 うたの日「熱」 かき分けた暗黒物質ダークマターのその先でカフェラテ色のゆめをみている うたの日「四句切れ」 気が…

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2023年10月に投稿した短歌です。 投稿時より一部表記等を変更したものを含みます。 またひとつ陸から季語の去りゆきて果ては横たういちめんの砂 うたの日「体言止め」 ディストピア飯ってわらっていた頃が懐かしいよね パウチを絞る うたの日「四句切れ」 な…

五七五七七のちょうどよさ

あなたの詠み出しは何音から? 休憩時間にX(Twitter)のTLを眺めていたらふと浮かんだ疑問。 31音未満から拡げる派が多いのか、32音超から詰める派が多いのか、それとも出てくる前のものをダイレクトに31音前後に当て込む派が多いのかが気になっている #短歌 …

不可視化のための対価

→ 前回から続きます。 shikiori.hateblo.jp 「こんな世界に生きていておかしいと思わないのか」 10月13日、JR札幌駅構内で刃物を持った男が目撃されていた。見出しはその際に男が叫んでいたものである。 news.yahoo.co.jp これほど芝居がかっていては漫画かT…

公立の他人事じゃない溝のこと

中学までの同級生から複数の刑事犯が出ている。ここ10年間のことである。 「公立校出身だと底辺層を見れる」系の言説が好きじゃない。人を教材みたいに言うのが鬱陶しい、社会を三角形みたいに言うのがタルい、など言葉の問題もあるが、そもそも内容に実感が…

言葉と文章がこわい

こんばんは。眞木です。 あなたは〈言葉〉が好きですか? 私は今ちょっと怪しいです。 初めに言葉ありき この頃、言葉なり言語についてなんとも言い切れない内心が煮え返してきている。 言葉が好きとか信頼するとかしないとか、特段意識することでもないかも…

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2023年9月にweb投稿した短歌です。 前編(tanka_202309_01)と併せてお読みください。こちらには口語のものを中心にまとめています。 投稿時より一部推敲の上表記等を変更したものを含みます。 二〇二三年 九月(二) 君だってそわそわしてるお互いに絡む視…

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2023年9月にweb投稿した短歌です。 後編( tanka_202309_02)と併せてお読みください。こちらには文語・旧仮名遣いのものを中心にまとめています。 投稿時より一部推敲の上表記を変更したものを含みます。 二〇二三年 九月(一) 最果てに星はありやと手を延…

tanka_螟峨↑縺?◆

投稿型歌会サイト「うたの日」出題の「怪文短歌」とそこからの連想より。 エキセントリックな作品が並ぶ出題でした。ぜひ他の出詠作品をご覧ください。 → 2023.9.4うたの日「怪文短歌」 諸事情により あの人の趣味に沿わせたとりどりの垣根を崩し、明日は火…

Un jardin(百合作品 6首)

ふたりの女性をモチーフにした短歌です。 Un jardin 相性の欄に載らない恋をしてあの子のためにひろげた雑誌 首すじに触れたい指を堪えながらおなじ香りの髪だけ梳いた たそがれに密をたずねて喋ふたり融けるとろける時のあとさき 熱き膚冷たき膚と引きつき…

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2023年8月にweb投稿した短歌です。 こちらにはゆるめ~遊んだものをまとめました。 投稿時より一部推敲の上、ルビ配置・仮名遣い等を変更しています。 二〇二三年 八月(二) 「知ってるよ、ストロンチウムは赤でしょ」と先手を打てば「紅だよ」と あめ玉と…

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2023年8月にweb投稿した短歌です。 こちらには堅めのものをまとめました。 投稿時より一部推敲の上、ルビ配置・仮名遣い等を変更しています。 二〇二三年 八月(一) まだ知らぬ書架へ届くかこの一歩わがまなざしの曇りを認む 二〇二三年七月二四日 Twitter…

ごあいさつ

こんばんは、お初にお目にかかります。 他所でお世話になっている皆様は改めてよろしくお願いします。 眞木たまき(まきたまき)と申します。 2023年前半頃から旧Twitterで気まぐれにTL上の話題に言及したり、短歌をぽろぽろ詠み散らしたりなどしております…